![chronomat](/media/breitling/images/heritage/chronomat-1080.jpg)
万能アイコン - 技術にインスピレーション、スタイリッシュに実現
![フレッチェ・トリコローリ・ジェットチーム 万能アイコン - 技術にインスピレーション、スタイリッシュに実現](/media/image/1/medium_4_3/asset-version-6e47aa2aba/frecce-tricolori.jpg)
フレッチェ・トリコローリ・ジェットチームのための特別なクロノグラフ
1979年にブライトリングを率いることになったアーネスト・シュナイダーは1980年代初め、かの有名なイタリアのジェットチーム、フレッチェ・トリコローリがパイロット用の新しいクロノグラフを求めていることを知りました。イタリア紳士のためのクロノグラフですから、当然、パイロットが職務外で着るスーツにも負けない優雅さを備えていなければなりません。それと同時に、ジェット機のコックピットでもしっかりと機能する頑丈さも必要です。それだけでなく、この曲技飛行のエリートチームは当時、アナログのディスプレイを求めており、クォーツクロノグラフムーブメントのこのタイプがまだ市場に出ていなかったため、機械式であることも前提となっていました。
アーネスト・シュナイダーは現存のモデルを単にアレンジするだけでは満足できず、イタリア人パイロットのニーズや要望を完璧に満たす、まったく新しいクロノグラフの開発を考えました。
自身もパイロットだった彼は、視認性と装着時の快適さが大切であることを直感的に理解していました。また、パイロットが地上に戻ったときに、時計のクリスタルが壊れていることがしばしばありましたが、イタリアに出かけてジェットチームを訪問した際にその理由を知ることもできました。それは、着陸後、円蓋を開けようとしてパイロットが腕を伸ばしたときに、金属製のフレームに時計を強くぶつけてしまうためでした。
こうして、ベゼルのクリスタルを少しくぼませるという優れた解決策や、4つの「ライダータブ」でベゼルを守るというアイデアが生まれたのです。
これらはすぐに、クロノマットのアイコニックな特徴となりました。
![ライダータブの図面、1982年頃](/media/image/1/cfg_site/asset-version-f783106823/design_sketch_6_11504_06-01-20_wide.jpg)
ライダータブ:心臓部にある万能エレメント
ライダータブはガラスを守るだけでなく、15分ごとの目印にもなっています(0分、15分、30分、45分)。
15分と45分位置のライダータブはネジをゆるめて取り換えることができ、ベゼルをカウントダウンやカウントアップに使えるようになっています。空の飛行にしろ、地上でのレーシングにしろ、海洋でのセーリングにしろ、どんな冒険にもとても便利な機能です。
ライダータブはまた、時計のルックスに大胆さをプラスし、シャープなエッジを避けた、39ミリという小さめのケースとほどよく調和しています。こうして、イタリア人パイロットに対して抱かれているイメージ通りの優雅さが備わりました。
![クロノグラフ「フレッチェ・トリコローリ」発売当時のカタログ、1994年頃 THE CHRONOGRAPH “FRECCE TRICOLORI”](/media/image/1/medium_4_3/asset-version-3492755261/catalog-1993-1-de-p4-chronomat-air_24590_13-05-20.tif.jpg)
1983クロノグラフ「フレッチェ・トリコローリ」
クロノグラフ「フレッチェ・トリコローリ」は1983年、その名の由来となったイタリアのジェットチームに贈られ、パイロットたちはすぐにこの超機能的でオリジナリティにあふれるエレガントなクロノグラフに魅せられます。
ブラックダイヤルの「P.A.N frecce tricolori」の文字の上には、チームのエンブレムであるイタリア国旗の3色に彩られた3本の矢が添えられています。P.A.Nは、Pattuglia Acrobatica Nazionale(国立曲技飛行隊)の略です。
![1983年
クロノグラフ「フレッチェ・トリコローリ」
バルジュー 7750
39 mm 1983年
クロノグラフ「フレッチェ・トリコローリ」
バルジュー 7750
39 mm](/media/image/1/cfg_site/asset-version-64897f2d37/01.jpg)
1983年
クロノグラフ「フレッチェ・トリコローリ」
バルジュー 7750
39 mm
その後、この有名なイタリア飛行隊を祝す特別エディションがいくつも製作されました。
最新のクロノマット B01 42 フレッチェ・トリコローリ リミテッド エディション(250本)は、フレッチェ・トリコローリの60周年を祝うモデルです。
![クロノマット発売当時のカタログ、C. 1984年 1984 - THE CHRONOMAT](/media/image/1/cfg_site/asset-version-4b1754a9e5/catalog-1983-1-fr-p6-air_24569_13-05-20.tif.jpg)
1984年 - クロノマット
翌年1984年、ブライトリングは100周年を迎えます。
この重要な年を機に、アーネスト・シュナイダーは時計業界に革命を起こす新しい時計を発売しようと考え、機械式クロノグラフを再びセンターステージへと据えます。そして、機械式クロノグラフには今もクールでトレンディな常連客がいることを証明しました。
当時のトレンドといえば、タイムオンリーのスリムな時計で、ほとんどがクォーツムーブメントを搭載していました。がっしりとした機械式クロノグラフの発売は、アーネスト・シュナイダーの大胆な一手だったのです。
彼が、ブランドの哲学とミッションのすべてを見事に体現したクロノグラフを創作したことは紛れもない事実です。彼はクロノグラフ「フレッチェ・トリコローリ」に、ブライトリング精神の新旗手となる完璧な礎を見い出したのです。
![1984年
クロノマット
Ref.81950
バルジュー 7750
39 mm 1984年
クロノマット
Ref.81950
バルジュー 7750
39 mm](/media/image/1/cfg_site/asset-version-f4d3b4311f/02.jpg)
1984年
クロノマット
Ref.81950
バルジュー 7750
39 mm
1984年、ブライトリングがクロノマット(Ref. 81950)を発表します。このネーミングは、「クロノグラフ」と「オートマティック」を組み合わせたものです。ナビタイマーの前身である1940年代の「クロノマット」はもともと「クロノグラフ」と「マテマティック(数学)」を組み合わせた造語で、ブライトリングにとっては伝説的な名前となっています。
この「新」クロノマットはたちどころに世界中で人気を博しました。
![初代クロノマットの技術機構、1984年頃 AND IT MAKES THE CHRONOGRAPH COOL AGAIN](/media/image/1/cfg_site/asset-version-b5a5d1a58b/catalog-1993-1-de-p5-chronomat-techdetails_24670_13-05-20_wide-1.jpg)
そして、クロノグラフが再びクールに
クロノマットのデザインエレメントは、独特のライダータブ、流線型の滑らかなケース、アイコニックな「ルーロー」ブレスレットなど、前年に発売された、信頼度の高いイタリアのジェットパイロット向けモデルに採用されたエレメントを引き継いでいます。
15分と45分位置にある交換可能なライダータブは、フライト(カウントアップ)にもレガッタ(カウントダウン)にも最適で、タキメーターのインナースケールがクロノマットを理想的な万能クロノグラフに仕上げています。
クロノマットには、ヨッティングバージョンとルノーF1チーム用に特別にデザインされたバージョンがあります。
その後まもなく、ツートンカラーバージョンにライダータブとゴールドのリューズおよびプッシュボタンが施され、高級感を得たクロノマットはスタイリッシュを象徴する時計へと発展します。
スポーツマンからビジネスマン、俳優やジェットセッターまで、多彩な人々がクロノマットを手首にはめ、当時のスタイルとは一線を画したスポーツ・シックな装いを楽しみました。
![1980年代
クロノマット「ヨッティング」
バルジュー 7750
39 mm 1980年代
クロノマット「ヨッティング」
バルジュー 7750
39 mm](/media/image/1/cfg_site/asset-version-7754132ff2/03.jpg)
1980年代
クロノマット「ヨッティング」
バルジュー 7750
39 mm
![1990年代
クロノマット「ルノーF1チーム」
バルジュー 7750
39 mm 1990年代
クロノマット「ルノーF1チーム」
バルジュー 7750
39 mm](/media/image/1/cfg_site/asset-version-429103b6dd/04.jpg)
1990年代
クロノマット「ルノーF1チーム」
バルジュー 7750
39 mm
![2009年
クロノマット 01
ブライトリング キャリバー 01
42 mm](/media/image/1/medium_4_3/asset-version-ef76ca2c32/44653-chronomatb01mouvement_final.jpg)
クロノマットの進化
クロノマットの生産は以来、途絶えることなく、またその中で、さまざまな審美的・技術的進化を遂げてきました。
ブライトリング・コレクションの中でクロノマットが占めている礎的なポジションは、2009年にブライトリング初の自社開発製造クロノグラフキャリバー01が搭載されたことでもわかります。
2020年、クロノマット・コレクションは新時代を見据えてデザインを一新しましたが、初代モデルに見られる独特なデザインコードはそのまま引き継がれています。アイコニックな「ルーロー」ブレスレットも復活し、クロノマットはどんなシチュエーションにも完璧にマッチする時計となりました。